毎年大盛況の広島みなと夢花火大会。人混みを避け、最高の場所で花火を楽しみたいと思っていませんか?
この記事では、交通規制や混雑状況を詳しく解説するほか、地元民も知らないようなとっておきの穴場スポットをご紹介します。さらに、スムーズな行動計画まで徹底サポート。
この記事を読めば、今年の宇品花火大会をストレスフリーで満喫できること間違いなしです!
開催概要
広島みなと夢花火大会は、2025年7月26日(土)の20時から21時まで開催されます。雨天でも決行されますが、台風などの影響で当日開催が困難な場合は中止となりますのでご注意ください。
花火は広島港1万トンバース沖で打ち上げられ、約10,000発もの花火が見る者を魅了します。昨年(2024年)は6,500発でしたので、今年はより一層の見応えが期待でき、60分間じっくりと花火を楽しめるでしょう。
開催場所の具体的な住所は広島市南区宇品海岸三丁目で、JR広島駅から路面電車を利用すると約30分でアクセスできます(平時の目安)。
入場にはチケットが必要で、インターネットなどで事前に購入できます。
- 花火大会名:広島みなと夢花火大会
- 打ち上げの日程・時間:2025年7月26日(土) 20:00~21:00
- 打ち上げ場所:広島港1万トンバース沖
- 打ち上げ数: 約10,000発
これまでの交通規制情報と混雑状況
花火大会当日は、広範囲で交通規制が敷かれ、例年、交通渋滞が発生しています。会場に近い宇品海岸道路一帯は車両通行禁止の歩行者天国となりますので、一般車両の乗り入れはできませんし、駐車場も設置されていません。
車両通行禁止エリア
宇品ブロックから紹介します。
- 宇品神田、宇品東、宇品海岸3丁目、郷土資料館東交差点から宇品海岸2丁目交差点まで。
- 広島港入口(南)交差点から広島港入口(東)交差点まで。
- 元宇品入口交差点から元宇品一帯。
黄金山は17時から21時30分まで、坂町横浜(宇品方向を望むところ)は13時から21時まで車両通行止めとなります。
歩行者専用道路(17:00~23:00)
- 宇品海岸通り:広島障害者職業能力開発校交差点から宇品海岸3丁目交差点まで。
- マツダ株式会社西門(宇品東7丁目交差点)から宇品海岸3丁目12番交差点まで。
- 広島電鉄海岸通り電停から宇品インターチェンジ入口交差点まで。
広島高速3号線規制情報
宇品ICと出島ICが規制対象となります。
宇品の交通規制は広島市内全域に波及
宇品での交通規制の影響は広島市内全域に波及するため、夕方からは大規模な車の渋滞が予想されます。普段なら短時間で移動できる場所でも、移動時間が倍になったという声も聞かれます。
会場周辺の商業施設でも、午後5時から11時まで駐車場の出入り口が閉鎖されることがありますので、できる限り宇品近辺へ車を乗り入れるのは避けることをおすすめします。
広島市まで車でしか来られない方は、混雑の影響が少ない郊外のコインパーキングに車を停め、そこから公共交通機関を利用して会場へ向かうのが賢明でしょう。
これまでの公共交通機関情報
花火大会当日は広島駅など主要駅から宇品会場までの輸送力が増強されます。
過去のデータを元にまとめました。
広島電鉄(路面電車)
- 運賃: 大人220円(片道)
- 行き方: 広島駅または横川駅から「広島港」行きに乗車し、「海岸通」電停で下車します(徒歩約15分)。17時以降は、「紙屋町(西)」電停から「海岸通」行きの臨時運行便も利用可能です。
- 帰り方: 「海上ビル前」臨時電停から「比治山下経由広島駅」行き、または「競輪場入口」臨時電停から「紙屋町経由広島駅・横川駅」行き、あるいは「紙屋町」行きも利用できます。
広島電鉄バス・広島バス共同運行 シャトルバス(広島駅直行便)
- 運賃: 大人220円(片道)
- 行き方: 広島駅新幹線口1番・2番のりばから「花火大会会場入口」行きの直行便が運行されます。運行予定時間は16時から19時30分までで、所要時間は片道約30分です。
- 帰り方: 花火大会会場入口から「広島駅南口」行きの直行便が運行されます。運行予定時間は20時30分から22時30分までで、所要時間は片道約20分です。
広島バス
- 運賃: 大人220円(片道)
- 路線: 21-2系統「広島駅~元宇品口」。
- 行き方: 広島駅から「紙屋町・ベイシティ経由グランドプリンスホテル」行きに乗車し、「元宇品口」バス停で下車します。18時58分発以降の広島駅発グランドプリンスホテル行きは、「広島港桟橋」止めに変更となる場合があります。
広島電鉄バス(矢野・熊野・焼山方面から)
- 運賃: 矢野~会場間 大人400円(片道)、熊野~会場間 大人530円(片道)。
- 行き方: 「上條橋東」~「中倉団地入口」の各バス停、熊野営業所、矢野南5丁目、矢野南1丁目、矢野駅前に停車後、花火大会会場へ直行します(17時より運行予定)。
- 帰り方: 花火大会会場より、矢野駅前、矢野南1丁目、矢野南5丁目、熊野営業所、中倉団地入口~宮ヶ迫団地入口の各バス停に停車します。運行予定時間は20時35分から21時55分までです。
早めの行動が素晴らしい花火を鑑賞するためのポイント
広電の路面電車やシャトルバスを利用する場合、19時頃の乗車では既に電車待ちの長い列ができている可能性があります。そうなると、会場への到着がギリギリになるか、間に合わない可能性もありますので、早めに行動することをおすすめします。
19時30分以降に電車を待つのは非常に厳しい状況になるでしょう。花火大会当日は路面電車やシャトルバスに遅延が発生するのがつきものですので、可能な限り余裕をもって行動するようにしてください。
レンタサイクルを利用する
現在、広島市内には「ぴーすくる」をはじめとする多数のサイクルポートが存在します。
中でも「赤チャリ」の愛称で親しまれる「ぴーすくる」は、広島駅周辺に多くのポートがあり、同じくポートが設置されている広島港まで自転車で移動することができます。この「ぴーすくる」には1日パス(1,100円)があり、コンビニエンスストアで購入可能です。
観光にもおすすめのプランです。例えば、広島駅から京橋川沿いを広島港に向けて南下すれば、比較的容易に会場に到着できるでしょう。一人でも、友人や恋人同士でも、利用を検討してみてはいかがでしょうか。
広島みなと夢花火大会(宇品)の穴場スポットを検証
宇品で開催される広島みなと夢花火大会では、打ち上げ会場となる広島1万トンバースから花火を観覧できるスポットがいくつか存在します。それらの場所がどれほど見応えがあるのか、一つずつ検証してみましょう。
近距離の穴場スポット
打ち上げ場所から近く、花火の迫力を肌で感じたい方におすすめのエリアです。会場周辺の御幸松公園の芝生エリアや元宇品口の電停付近、広島港ターミナル屋上などが挙げられます。混雑は予想されますが、視界を遮るものが少なく、大迫力の花火を堪能できます。
宇品御幸松付近
昨年、「うじなサマーフェスタ」が開催され多くの出店で賑わった宇品御幸松地区広場は、西側に芝生広場のある御幸松公園が隣接しており、花火観覧に最適な場所です。しかし、地元の方々も知っている場所であり、有料席への通り道にもあたるエリアなので、混雑の影響は避けられないでしょう。
元宇品口の電停付近
広島電鉄宇品線で、路面電車と打ち上げ花火を一枚の写真に収めることができる、写真愛好家にとってのベストスポットです。
宇品海岸沿いの御幸松公園(芝生)
入場制限エリアからは外れており、会場に最も近い場所で芝生に座って観覧できるため、激しい場所取りが予想されます。有料席への通り道でもあるため、人混みも大変なものとなるでしょう。
宇品海岸交番付近から東へ
宇品海岸交番付近は「歩行者天国」の開始地点であり、打ち上げ会場に最も近い場所ですが、規制エリアに近く、観覧客が最も多い場所の一つでもあります。
広島港(宇品旅客船ターミナル)の屋上
宇品の花火大会当日には、広島港(宇品旅客船ターミナル)の屋上が観覧場所として開放されることがあります。広島1万トンバースから上がる花火を側面から見る形になりますが、他のスポットと比較して断然近く、迫力ある花火が楽しめるでしょう。
ただし、インターネット上で事前に告知が出ていない場合がありますので、当日に屋上が開放されるか、早めの確認をおすすめします。屋上から降りれば冷房の効いた館内を利用でき、トイレや自動販売機もありますので、ある意味でおすすめのスポットかもしれません。
宇品の歩行者天国エリア
当日は交通規制により車両の進入が禁止され、歩行者天国となるエリアがあります。主に「旭町水資源再生センターから1万トンバース」に至る筋と、「マツダ宇品工場から1万トンバース」に至る筋です。
広島1万トンバースまで視界を大きく遮るものはなく、打ち上げ花火を観覧できるスポットですが、どちらも片側二車線で道幅はあるものの、無料で観覧できる場所のため、人の混雑が予想されます。
中距離の穴場スポット
打ち上げ場所から少し離れるものの、人混みを避けて花火全体を楽しめるのが中距離の穴場スポットです。夜景と花火のコラボレーションや、家族や友人とのんびり過ごしたい方におすすめのエリアとなっています。
ゆめタウン広島およびゆめタウンみゆき・屋上駐車場
ゆめタウン広島(御幸橋近く)とゆめタウンみゆき(広島港近く)では、例年、屋上駐車場を観覧スペースとして開放しています。ただし、夕方頃には車の入場規制がかかる場合がありますので、車で向かうのは避けるべきです。
もともと宇品エリアは交通規制が敷かれるため、車での来場はおすすめできません。打ち上げ時刻まで冷房の効いた店内で食事をして時間を過ごし、時間になったら花火を観覧するのも良いでしょう。ただし、こちらも多くの人で賑わうことが予想されます。
吉島釣り公園(吉島の中工場)
対岸に出島、その先に宇品を望めるポイントです。ビルなどの構造物もありますが、打ち上げ場所から比較的近いため、観覧を楽しめる場所です。
ただし、吉島の中工場前のコインパーキングには限りがあり、宇品方面の交通規制の影響が及んでいる可能性もありますので、時間に余裕をもって行動することをおすすめします。トイレは設置されています。
比治山公園内
比治山公園で宇品方面を望めるスポットとしては、陸軍墓地と富士見台があります。
展望の良さでは圧倒的に陸軍墓地ですが、英霊が眠る場所ですので、可能であれば富士見台で観覧されることをおすすめします。
地元の方々にとっては気軽に立ち寄れる比治山ですので、花火の見栄えを事前に確認しておくのも良いでしょう。トイレも設置されています。
遠距離の穴場スポット
遠距離の穴場スポットは、人混みを避けてゆったり花火を観覧したい方におすすめです。会場からは離れますが、夜景と花火の共演を楽しめたり、広々とした空間で落ち着いて過ごせます。
江波山
江波山で宇品方面を望めるところは、江波山気象館から龍光院の辺りでしょう。宇品からは多少距離がありますが、竜王公園よりは近いため、そこそこ楽しめる可能性があります。
ただし、駐車スペースが少ない江波山ですし、地元の方には知られたスポットかもしれませんので、車で行くのは難しいかもしれません。トイレは設置されています。
竜王公園
竜王公園は広島市街を一望できる絶景スポットの一つで、夜景も素晴らしい場所です。宇品方面まで見渡すことができ、宇品の花火の様子も観覧できます。
しかし、距離があるため迫力には欠けますが、家族で容易に訪れることができる場所なのでおすすめです。地元の方々にも人気のスポットであるため、駐車場の心配はあります。
徒歩や自転車で行くには坂道が厳しいため、あまり現実的ではありません。
鈴が峰公園
鈴が峰という山の中腹にある公園で、広島市街を一望できる絶好のスポットです。遠方ながら宇品の花火も観覧できますが、この界隈では人気が高く、狭い道に違法駐車の車の列が続くこともあります。
基本的に鈴が峰公園には駐車場がないため、車で行くべきではありません。鈴が峰公園で宇品花火を観覧したい場合は、アルパーク付近のコインパーキングを利用し、そこから歩くしか方法はないでしょう。トイレは設置されています。
超遠距離の穴場スポット
街の夜景と共に花火を遠望できるスポットです。迫力は控えめですが、混雑を避けてゆったりと鑑賞したい方におすすめです。
ひまわり大橋
海田市駅に近い歩行者専用橋です。洋光台や黄金山越しに打ち上げ花火を見る形になると思われ、決して見通しの良いスポットとは言えませんが、クライマックスの花火であれば満足できるかもしれません。どちらかというと海田町民向けの観覧スポットと言えるでしょう。
坂町の横浜地区(森山一周道路)
森山一周道路は、宇品から瀬戸内の海を眺められる絶好のスポットで、夜は広島大橋のイルミネーションが美しい夜景スポットでもあります。当然、宇品まで見晴らしが効くため、宇品の花火も観覧できます。
地元の方々には知られた人気スポットで、花火大会当日は交通規制がかかります。坂町横浜周辺のコインパーキングに車を停めてから、かなり歩くことになります。道が暗いので、ライトがあると安心です。当然、トイレは設置されていません。
絵下山公園
広島湾に接する山としては標高が高い方に位置します。山頂には展望広場が整備されており、そこからは市街地や広島湾が一望できます。車で山頂まで行けますが、道は狭いです。趣味でカメラを楽しむ人にも人気の撮影スポットで、多目的トイレも設置されています。
ちなみに、武田山(安佐南区)では夕方前に登山をして宇品の花火を鑑賞する人もいたようです。このレベルになると穴場とは言えませんが、興味をそそられる場所であることは間違いありません。
穴場スポットで花火鑑賞を楽しむための行動計画
まずは自宅に近い穴場スポットへ行ってみてはいかがでしょうか。
特に高台にある場所は「広島市街の夜景スポット」でもあるため、普段から車が多い傾向があります。できれば徒歩か、最寄りのコインパーキングに車を停めてから向かうことをおすすめします。
そして、宇品エリア周辺の主要道路は渋滞している可能性が高いので、車での移動は控えるのが無難です。
結局、花火を近くでゆっくり楽しみたいなら有料観覧席がおすすめです
宇品花火大会の個人協賛者募集ページの情報によると、広島港1万トンバースと宇品波止場公園には、個人協賛の特典として有料の観覧席が設けられています。
提供されたページには、以下の観覧席の種類と協賛金額が記載されています。
- A席(ボックス席): 30,000円(6名分 450口)。1.8m×1.8mの板敷きスペースで、ビニールクッションが用意されています。6名まで利用可能で、全席指定です。
- B席(ベンチ席): 15,000円(3名分 905口)。長さ1.5mのベンチ席で、プラスチック製の座面です。全席指定です。
- C席(芝生席): 4,000円(1名分 1,435口)。シートに区画がマークされた個人スペースです。ブロック番号1~3の範囲内で、席は自由席です。
- D席(1万トンバース・イス席): 3,000円(1名分 9,500口)。パイプ椅子が用意されています。ブロック番号「あ」~「よ」の範囲内で、席は自由席です。
- E席(中央桟橋・立ち見席): 1,000円(1名分 4,000口)。以前は一般観覧エリアでしたが、現在は協賛席となっています。花火の一部が見えにくい場合があります。椅子やテーブルの持ち込みはできません。
複数人で行くなら、C席やD席は自由席なので選択肢として良いでしょう。芝生席とパイプ椅子席を選ぶなら、荷物を容易に置ける芝生席が良いかもしれません。
ただし、自由席は「早い者勝ち」の意味合いもありますので、早めに現地入りすると安心です。
いずれの個人協賛席も、入場口が混雑する可能性が高いので、時間には十分に余裕をもって向かうことをおすすめします。
もし宇品の会場まで行って花火を観覧するなら(有料券ありの場合)
前年の交通規制と渋滞状況を踏まえて、具体的な行動計画を考えてみましょう。
複数人のケース
広島駅からなど公共交通機関を利用する場合は、できるだけ空いている時間帯に路面電車やシャトルバスを利用することをおすすめします。もし早く着きすぎても、「うじなサマーフェスタ」の会場で時間を潰すのも良いでしょう。
有料券をお持ちなので個人協賛者の入場口から入れますが、自由席の場合は良い場所が既に取られている可能性も考慮し、花火打ち上げの60分前には現地に到着しておくと安心です。
18時から19時の時間帯は西日が厳しいと思いますので、暑さ対策を十分に行いましょう。歩いて汗をかくことも考えられますので、塩飴と麦茶があると安心です。
花火大会終了後は、すぐに移動せず少し待ってから動くと、帰宅ラッシュを多少は回避できるかもしれません。しかし、路面電車やシャトルバスで乗車待ちが発生することは覚悟しておくべきです。
花火大会は一日がかりのイベントになることを心に留めておいてください。
ソロ(一人)のケース
一人であればフットワークの軽さを活かし、レンタサイクルで宇品の会場付近まで行き、そこから歩くという手段も取れますので、会場入りは比較的容易でしょう。
ところで、一人で花火大会を鑑賞するだけでなく、カメラなどで撮影をしてみたいという方も多いかもしれません。しかし、有料席は意外と狭く、三脚を立てるのは難しい可能性があります。スマートフォンをかざして撮影するのが現実的な方法でしょう。
花火大会終了後、体力に余裕があるなら、広島港から出島、そして京橋川沿いに広島駅など市内へ向けて北上すると、意外とスムーズに帰れるかもしれません。
疲れるかもしれませんが、試してみる価値はあります。
結び
今回の記事では、2025年広島みなと夢花火大会を最高に楽しむための情報をお届けしました。交通規制や混雑状況を踏まえたスムーズな行動計画、そして人混みを避けて花火を満喫できる穴場スポットの数々をご紹介しましたね。
最終的に、交通の便や快適さを追求するなら有料観覧席も非常に魅力的な選択肢です。ご自身のスタイルやグループのニーズに合わせて、最適な観覧方法を選んでください。
この記事が、あなたの広島みなと夢花火大会を、忘れられない夏の思い出にするための一助となれば幸いです。今年の夏も、素晴らしい花火体験をお楽しみください!
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